大統領暗殺事件に首相が関与の疑い ハイチ
カリブ海の島国ハイチの検察当局は、ことし7月の大統領暗殺事件に、首相が関与した疑いがあるとして捜査を行っていることを明らかにしました。
この事件は、ことし7月、中米ハイチのモイーズ大統領が大統領公邸で武装集団に襲われ、殺害されたものです。AP通信によりますと、これに関連してハイチの検察当局は、14日、アンリ首相の起訴と出国停止を求めたということです。
アンリ首相が事件直後に、暗殺の主犯格とみられる人物と2度にわたり電話で話した記録があることなどから、事件に関与した疑いがあると判断したものとみられます。
ハイチでは、先月起きた地震で死者が2000人を超えるなど甚大な被害が出たばかりで、首相が捜査の対象となったことで、混乱にさらに拍車がかかりそうです。