米英豪 中国念頭に防衛協力強化へ新枠組み
アメリカ、イギリス、オーストラリアの3か国は15日、インド太平洋地域での防衛協力を強化するための新たな枠組みを立ち上げました。
アフガニスタン撤退以降、対中国シフトを加速させるバイデン政権ですが、今回はヨーロッパに位置するイギリスまで巻き込んだ新たな枠組みの立ち上げで、さらに圧力を強めています。
アメリカ バイデン大統領「21世紀の脅威に立ち向かうため、共有する能力を強化する」
3か国の名前をつなげ「オーカス」と名付けられた新たな枠組みでは、アメリカが「21世紀の行方を左右する競争相手」と位置づける中国を念頭に、インド太平洋地域での防衛協力を強化します。
イギリス ジョンソン首相「最初の任務は豪州が原子力潜水艦を保有するためのパートナーシップだ」
アメリカとイギリスは早速、今後1年半かけてオーストラリアの原子力潜水艦保有に向け、技術供与することを表明しました。バイデン大統領は、「歴史的な一歩だ」「世界の将来は、自由で開かれたインド太平洋地域が今後何十年と繁栄するか次第だ」と述べています。
アメリカの専門家は、「軍事技術面での対中国連合を作ろうということだ」と解説していて、ヨーロッパも巻き込んで対中連携を強化する今回の動きは、来週、日米豪印4か国の首脳会議を控えた日本政府の関係者も「日本にとっても良い話だ」と歓迎しています。