国連機関トップ、ガザ地区「人為的な飢饉が拡大している」 イスラエルを非難
国連の安全保障理事会で17日、パレスチナ自治区ガザ地区に関する会合が開かれ、国連機関のトップが「人為的な飢饉が拡大している」としてイスラエルを非難しました。
国連パレスチナ難民救済事業機関 ラザリーニ事務局長
「ガザ全域で人為的な飢饉が拡大している。北部では乳幼児が栄養失調と脱水症状で亡くなり始めている」
UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関のラザリーニ事務局長は、このように述べた上で、「命を救う支援物資を届けることを拒否されている」として、イスラエルを非難しました。
国連女性機関によりますと、去年10月に戦闘が始まって以降、ガザ地区では、パレスチナ人の女性1万人以上が殺害され、1万9000人の子どもが孤児になったとみられています。
一方、イスラエルの国連大使は、UNRWA職員がハマスの大規模攻撃に関与していた疑いがあることを念頭に「UNRWAはハマスでありハマスはUNRWAである」と主張した上で、UNRWAの解体を改めて訴えました。