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米中閣僚級貿易協議再開「率直な意見交換」

2021年10月9日 11:21

アメリカと中国は8日、中断していた閣僚級の貿易協議を再開しました。「率直な意見交換」だったとしています。

アメリカ側の発表によりますと、USTR(=アメリカ通商代表部)のタイ代表は、中国の劉鶴副首相とオンラインで会談し、米中の貿易関係は両国だけでなく、世界経済に影響を与えるとの認識で一致しました。

その上で、去年1月に合意し、アメリカ産農産物の中国への輸入拡大などを盛り込んだ貿易協定の「第一段階の合意」の実施状況を確認し、未解決の問題について協議を続けることで合意したということです。

USTRの高官は「中国が義務を果たすことが重要だ」としていて、タイ代表は中国側に、合意のさらなる履行を求めたとみられます。

またタイ代表は、中国政府による国有企業への多額の補助金など「不公正な貿易慣行」について、アメリカの労働者や農民などに損害を与えると懸念を示したということです。