スーダンでクーデターか 首相など“拘束”
アフリカのスーダンで首相や複数の政府高官が軍の部隊によって拘束され、スーダンの情報省は「クーデターが起きた」と発表しました。
ロイター通信などによりますと、暫定政権のハムドク首相や複数の政府高官が25日、首都ハルツームで軍の部隊によって拘束されました。首都や近郊では空港や主要道路などが封鎖された上、インターネットも遮断されたということです。
スーダンでは2019年、独裁政権が崩壊した後、軍と民主化勢力が共同統治を行い、民政への移管を進めてきましたが、先月もクーデター未遂が起きるなど緊張が高まっていました。
軍民合同の統治評議会を率いる軍側のブルハン議長はテレビ演説を行い、暫定政権を解散したと明らかにした上で、非常事態を宣言しました。情報省は「クーデターが起きた」と発表しています。
街では民主化勢力が市民らに抗議デモを呼びかけ、緊迫した状態が続いています。