韓国“接種”完了者専用の映画館オープン
海外での新型コロナをめぐる最新の動きです。韓国ではワクチン接種を完了した人のための映画館がオープンしたほか、タイ政府はワクチン接種を条件に、日本を含む一部の国や地域からの入国者の隔離を免除しました。一方、アメリカでは、バイデン大統領の側近が感染していたことが分かりました。
■米バイデン大統領の側近が感染
これまでに世界最多の4500万人以上が感染したアメリカ。現在は感染が減少傾向となっています(感染者4597万881人、死者74万5836人 米ジョンズ・ホプキンス大 1日午後5時時点)。
そんな中、イタリアで開かれたG20=20か国と地域の首脳らによる会議に出席したバイデン大統領。31日、側近が感染していたことが分かりました。
検査で陽性が確認されたのは、ホワイトハウスのサキ報道官です。サキ報道官はG20などにも同行する予定でしたが、先月28日の出発当日に急きょ同行をとりやめていました。
サキ報道官がバイデン大統領に最後に接触したのは26日で、マスクをして距離を保っていたとしています。
バイデン大統領はこの後、予定通り1日からイギリスで開かれるCOP26の首脳級会合に出席するということです。
■タイで一部観光客“隔離”免除
190万人以上が感染した東南アジアのタイ(感染者192万189人、死者1万9260人 タイ政府1日発表)。
バンコク近郊のスワンナプーム国際空港では、1日──。
杉道生記者
「受け入れ再開後の第一便は、日本からです。入国者は隔離が免除されます。」
タイ政府は1日から日本を含む63の国と地域について、ワクチン接種を条件に入国者の隔離を免除しました。
空港では防護服を着たスタッフが入国者に対応する場面も。
崖っぷちにたたされているタイの観光業界。人気の観光地だった、バンコクのカオサンロードでは、マッサージ店がいくつも立ち並んでいますが、全てシャッターが閉まっています。
以前は屋台などもあり、観光客で賑わっていた一角も、最近はめっきり人気が消えています。
タイのプラユット首相は先月、リスクを取ってでも観光業の活性化に舵を切る方針を表明。今回、外国人観光客の本格的な受け入れ再開に踏み切ったのです。
地元の人「観光客は50%は戻ってくると思う」
地元の人「店をあけても感染拡大でまた店を閉めることになれば投資が無駄になります」
タイの新規感染者は、今も1日8000人から9000人。バンコクでは、1日からレストランでの飲酒が可能となりますが、ナイトクラブなどの営業は引き続き認められていません。
■韓国で“接種”完了者専用の映画館
36万人以上が感染した韓国(感染者36万6386人、死者 2858人 韓国・保健当局1日発表)。1日からウィズコロナを目指し、規制緩和が始まりました。
河中春樹記者
「こちらはワクチン接種完了者専用の劇場です。一人一人ワクチン接種が完了したかどうかを確認していきます」
韓国では人口の7割以上がワクチン接種を完了。1日から接種完了者専用の映画館がオープンしました。
専用の劇場では入場者数の制限がなくなるほか、劇場内でポップコーンを食べることも可能になります。
利用客「久しぶりにポップコーンを食べながら映画を見られて気分がいい」
ソウルでは、これまで午後10時までだった飲食店の営業時間の制限も撤廃されました。
一方、規制緩和に先立ち、10月31日はハロウィーンで大勢の人々が密集。
市民「2年間遊べなかった。今日みたいな日は遊びたい」
韓国メディアによりますと、10月29日から10月31日までの3日間で、全国で1200人以上が感染対策に違反したなどとして摘発されたということです。
世界では2億4000万人以上が感染し、死者は500万人を超えました。(世界の感染者:2億4672万1929人、死者500万425人 米ジョンズ・ホプキンス大1日午後5時50分時点)
ワクチン接種を完了した割合は、ポルトガルがおよそ87%、日本は72%、アメリカはおよそ57%、世界全体ではおよそ39%となっています。