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「COP26」難航 会期延長の可能性も

2021年11月12日 16:50

イギリスで開かれている気候変動問題を話し合う国連の会議「COP26」は、最終日を迎えました。合意文書の採択に向けて、大詰めの調整が続いています。中継です。

議長国イギリスは、12日中の合意文書のとりまとめを目指して草案を12日朝までに示すとしていましたが、まだ発表されていません。関係国の溝が埋まっていないものとみられます。

大きな溝の一つは、各国が温室効果ガスの排出を実質ゼロとする時期です。10日に発表された最初の草案では「今世紀なかばごろ」となっていましたが、先進国と同様のルールに縛られることを嫌う中国やインドなど、22か国が反発。合意文書に記載しないよう、議長国のイギリスに要請しました。

もう一つの溝ですが、途上国は気温上昇によって引き起こされる自然災害への補償や、温暖化対策で経済成長が妨げられる懸念などから、巨額の財政支援を求めています。ただ、その規模をめぐり先進国との間で主張に隔たりがあり、11日夜遅くまで閣僚級の議論が行われました。日本政府関係者からは「雰囲気は良いが、交渉で実際に成果が出るかは別だ」との声があがっています。

「待ったなし」とされる気候変動問題で一致できるのか。地元メディアは、会期が延長される可能性があると報じています。