五輪迫り…北京入りに陰性証明提示が義務化
オリンピック開幕まで3か月を切った中国・北京では、当局が感染拡大に神経をとがらせています。17日から、北京に入る際に陰性証明の提示が義務づけられるなど、厳しい制限が始まっています。
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9万8000人以上が感染した中国。(感染者数 9万8368人 死者数 4636人 中国・衛生当局 17日)
オリンピック開幕まで3か月を切った首都・北京。
記者(中国・北京 17日)
「北京駅では、朝から多くの人が行き交っていますが、きょうから市内に入るための厳しい制限措置が始まっています」
北京市当局は、「首都の安全を確保するため」として、17日から、市内に入る人すべてに48時間以内のPCR検査の陰性証明を提示することを義務づけました。
山東省から来た人
「健康コードやPCR検査を全てやったよ。もちろん、政策を支持するよ。国は本当によくやっていると思う」
上海から北京に戻った人
「少し面倒ですが仕方ありません。良いことだと思います」
過去2週間以内に感染者が出た地域については、北京に入ることを特に厳しく制限。日本からの入国者も多い東北部の大連では、200人以上の感染者が見つかり、入国後は3週間の隔離のあと、さらに感染者が出ていない地域に移動して、2週間経過しないと北京に入れなくなりました。
隔離を終えたばかりの日本人の男性に話を聞きました。
大連で隔離を終えた細道昌彦さん
「北京に戻る術が無くなってしまったので、感染者の出ていない上海の方に移動して、一応そこで14日間待機することになりました。基準がころころころころ変わるので、そこに振り回されているというのがありますけど。状況もどんどん変わっているので、仕方ないんでしょうけども」