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民主主義サミット バイデン氏が中露けん制

2021年12月10日 1:51

アメリカが主催する「民主主義サミット」が9日、開幕しました。バイデン大統領は演説で、中国やロシアなどを念頭に「専制主義者は、権力強化、世界での影響力拡大を図っている」と強くけん制しました。

民主主義サミットはバイデン大統領が主催し、日本を含めた約110の国と地域がオンライン形式で参加しています。

バイデン大統領「米国の民主主義は最高の理想を実現し、分裂を癒やすため今も続く闘いだ」「民主主義は人類の可能性を引き出し、尊厳を守り、大きな問題を解決する上で最善の手段だ」

開幕演説でバイデン大統領は、「報告書によれば、世界の自由度が15年連続で後退している」「データはほとんど間違った方向に向いている」とも述べ、世界で民主主義が後退しているとの認識を示しました。

また、中国やロシアなどを念頭に、「専制主義者は、自らの権力強化、世界での影響力拡大を図り、抑圧的な政策こそが今の課題に対処するために効果的だと正当化している」と強くけん制しました。

民主主義サミットは2日間の日程で行われ、台湾でデジタル政策を担当するオードリー・タン氏や、香港の民主活動家・羅冠聡氏、ベラルーシの反体制派の象徴的存在・チハノフスカヤ氏らも招かれています。