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中国政府主催追悼行事 南京事件から84年

2021年12月13日 14:59

旧日本軍が多くの中国人を殺害したとされる「南京事件」から、13日で84年となり、追悼行事が行われました。

中国政府主催の追悼行事には、遺族や軍の関係者などが参加しました。スピーチを行った孫春蘭副首相が、「恐ろしい反人類的な犯罪」などと厳しい言葉で旧日本軍の行為を非難する場面もありました。

中国では、毎年この日は、ネット通販のアプリなどもトップ画面が白黒になり、国をあげて追悼する雰囲気に包まれます。

国営メディアは、「この日を忘れない」などと大きく報じています。ただ、追悼式典に習近平国家主席は4年連続で出席せず、孫副首相も「新時代にふさわしい日中関係の構築を進めたい」と歩み寄りの姿勢も強調しました。

北京冬季オリンピックをめぐって、アメリカやイギリスが外交的ボイコットを表明する中、まだ明確な態度を表明していない日本に対し、「配慮の姿勢」を示す狙いもありそうです。