ウクライナ国外避難130万人超 3歳児が親元離れ…
ロシアによる軍事侵攻を受け、ウクライナ国外に避難した人は、130万人を超えました。避難するため両親と離ればなれになる子どもも増えています。
ウクライナとの国境では、ポーランド側に避難してくる人が後を絶たちません。小さな子どもの姿が目立ちます。
ポーランドに避難してきたオリガさんと孫のデイビットちゃん(3)。ウクライナ第2の都市ハリコフから丸3日間かけ国境までたどり着きました。
ハリコフから避難・オリガさん「歩かなければなりませんでした。孫が歩き疲れてテントで一晩過ごしました」
戦闘の激化を受けて避難を決めましたが、デイビットちゃんの母親は、持病のある夫の看病のため、ウクライナに残りました。
オリガさん「泣かないでもうすぐ休めるよ。おばあちゃんがいるよ」
両親と離れ離れになってしまったデイビットちゃん。国境近くの駅から、電車で祖母オリガさんの娘が住むドイツを目指します。
ウクライナのパスポートを提示すると乗車料金は無料になりますが、次の電車は翌朝までなく、この日は移動できませんでした。急きょ、近くの避難所で、一夜を明かすことに。ウクライナに残ったデイビットちゃんの母親とテレビ電話がつながりました。
オリガさん「デイビット見て、ママだよ」
4日ぶりに見る息子の姿に笑みがこぼれます。家族が再会できる日はいつ来るのか。先の見えない避難生活が、子どもたちに影を落としています。