【解説】政府 対ロシア追加制裁を発表 「制裁に対し、報復する」と主張のロシアではセレブが「シャネル」切断で“抗議”
ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊の町で、新たに多数の民間人の遺体が見つかりました。ロシアへの批判が高まる中、日本を含め各国が相次いで追加制裁を表明しています。「ボロジャンカで犠牲者」、「プーチン氏 初めて言及」、「ロシアで“シャネル切断”」、「日本の追加制裁」の4つのポイントについて、詳しく解説します。
まず、ウクライナの首都キーウ近郊・ボロジャンカの被害の様子をお伝えします。
ウクライナ検察当局は7日、「アパート2棟が爆破され、がれきの下から26人の遺体が発見された」と発表しました。このように、ロシア軍が撤退した街では、多くの一般市民たちが犠牲になっている実情が次々と明らかになっていますが、まだまだ被害の全容はつかみきれていません。
これまでに、キーウ近郊・ブチャで、民間人の遺体が路上などに無残な形で多数残されている映像が、世界に衝撃を与えました。ただ、ウクライナのゼレンスキー大統領は「ボロジャンカの犠牲者は、ブチャよりはるかに多い」と述べています。
こうした一連の民間人殺害について、ロシアのプーチン大統領が初めて言及しました。
ハンガリー首相との電話会談の中で、プーチン大統領は「ロシア軍は民間人を殺害していない」と強調した上で、「ウクライナによる下品な挑発行為」と非難しました。つまり、プーチン大統領は「悪いのはロシアではなく、ウクライナだ」と主張しているわけです。
そもそも、ロシア側は軍事侵攻と認めておらず、「市民らを救うための特別作戦」と「自分たちは正しいことをしている」というスタンスを崩さず、ウクライナ側を「悪者」としています。
今、ロシアの女優やモデルの女性たちがSNSに投稿したシャネルのバッグに対し驚くべき行動を取る動画が話題になっています。
女優・エルモシキナさんは、シャネルのバッグを大きなはさみで切断しています。さらに、モデル・ボーニャさんも同じようにバッグを切断しました。実は、彼女たちはシャネルに抗議するために、このような過激な行動に出たということです。
ロシアメディアは、「ドバイのシャネルの店では、ロシア人が商品を買う際、ロシア国内で使わないことを約束する署名をしなければならない」と伝えました。ロシアの女優やモデルの女性たちは、シャネルによる一連の対応が「屈辱的だ」と訴えています。