米情報機関「ロシアがウクライナでの戦闘長期化に備え」分析
アメリカの情報機関トップのヘインズ国家情報長官は10日、ロシアのプーチン大統領がウクライナでの戦闘の長期化に備えているとの分析を明らかにしました。
ヘインズ国家情報長官「プーチン大統領はウクライナでの戦いの長期化に備えていて、東部ドンバス地方の確保以上の目標を達成しようとしていると評価している」
ヘインズ長官は、プーチン大統領が東部ドンバス地方に兵力を集中させたのは、「キーウ攻略に失敗した後、主導権を取り戻すための一時的な動きに過ぎない」との分析を明らかにしました。
その上で、今後戦闘が長期化すれば、必要な物資などを確保するために、ロシア国内に戒厳令を出す可能性が高いと指摘しています。
また、プーチン大統領が核兵器を使う可能性があるのは、ロシアの国家や体制が存亡の危機にあると感じた場合だけとの見方も示しています。
一方、ロシアによるウクライナへの侵攻が中国に与える影響についてヘインズ長官は、「中国の台湾に対する計画を加速させる可能性があるとは分析していない」と述べています。