『アゾフ連隊』メンバー「街や村を破壊しつくしている」ロシア軍を非難
ロシア軍が攻勢を強めるウクライナ東部で戦闘に参加している現地の治安組織『アゾフ連隊』のメンバーがNNNの取材に応じ、ロシア軍は進軍のために町や村を破壊しつくしているなどと非難しました。
取材に応じたのは、東部のドネツク州とルハンシク州での戦闘に参加し、数日前にキーウに戻ったという「アゾフ連隊」のメンバーです。
ロシア軍は、民間人の犠牲もいとわず無差別な攻撃を行っていると述べました。
『アゾフ連隊』メンバー「彼ら(ロシア軍)は、進軍するために街や村を破壊しつくしている。全てを廃虚にしている」「ウクライナ軍はウクライナ人を殺せない。(民間人を殺傷しないよう)慎重に戦わなければいけない我々の方が戦い方が難しい」
また、「武器や弾薬が足りていない」と強調した上で、欧米からの軍事支援が届けば、攻勢に転じることもできるとの認識を示しました。
『アゾフ連隊』メンバー「我々は戦況が厳しいエリアに入り進軍の足がかりを作る。そしてロシア軍を追い出す」
一方、マリウポリのアゾフスタリ製鉄所については、次のように述べました。
『アゾフ連隊』メンバー「あそこ(アゾフスタリ製鉄所)に近づくのは不可能。近づけばたくさんの兵士が命を失う」「じくじたる思いだがなすすべがない」
こう述べた上で、国連の介入による救出が残された唯一の方法だと語りました。