中国GDP前年比3.0%プラス 政府目標「5.5%前後」大きく下回る
中国の去年1年間のGDP(=国内総生産)の伸び率は、前年と比べ3.0パーセントのプラスとなりました。去年まで続いた「ゼロコロナ政策」などの影響で、政府の目標を大きく下回ったかたちです。
中国政府によりますと、去年1年間のGDPの伸び率は前年比で3.0パーセントのプラスとなり、政府が目標としていた「5.5パーセント前後」を大きく下回りました。
相次いだロックダウンなど「ゼロコロナ政策」の影響で個人消費が低迷したほか、不動産市場の不況などが重荷となったかたちです。
去年10月から先月までの伸び率も2.9パーセントにとどまり、中国全土を襲った感染爆発の影響が浮き彫りとなりました。
一方で、政府側は会見で「総合的にみてコロナ対策と経済発展の両立で効果を上げ経済を安定させた」と述べました。
習近平政権は3年間続いた「ゼロコロナ」に終止符を打ち、大きく傷ついた経済の立て直しを急いでいます。ただ、世界的な景気後退も予想される中、V字回復につなげられるかは不透明です。