プロ野球の世界に飛び込む新入団選手ら131人へ向け、NPB新人研修会が12日、オンラインで実施されました。中日や阪神、メジャーリーグで合わせて24年間プレーした福留孝介さんが講師を務めました。

このビデオ講義で福留さんが何度も口にしたのは“責任”という言葉。

「やれることを見極めて1つずつ進んでいくことを大切に。誰かのマネをしたからうまくなるわけではない。選んでいくことによっての責任は誰も取ってくれない。それはこの世界では当たり前。人のせいにするのではなく、その責任は全て自分に返ってくる、そういう覚悟を持っていろいろなことにチャレンジしてください」

そして、プロ生活を送る上での心得として「教えてもらったことに必ず自分の考えをプラスしてほしい」とアドバイス。

「自分で考えていかない限りこの世界で長く生きていくことはできない。必ず自分で考えて自分でやってみて答え合わせをする。その答えが正しいかどうかは誰も決めることはない。自分がこれが正解だと思って突き詰めることができれば僕はそれが正解だと思う。あとで後悔することのないプロ1年目にしていただきたい」

また体のケアへの重要性を説き「僕もたくさんケガをしたが半分も痛いと言っていない。痛いと言えば居場所がなくなる。1年目のうちから自分の体にどれだけ投資できるか。ケガは付きものだが、大きくするか小さく済ませるのかが一番大切」と自らの経験談を交えて話しました。

キャンプインまで1か月を切り、ルーキーたちはプロ野球選手としての新生活をまもなくスタートさせます。福留さんは「プロ野球選手は周りの方々からも本当に注目されて見られる存在。今まで以上に自覚を持った行動をしていただきたい。子供たちに夢を与えるようなプロ野球選手を目指していただきたい」と子供たちの模範となることを求めました。