WHO・テドロス事務局長“シファ病院と連絡取れた”
WHO(世界保健機関)のテドロス事務局長は、連絡が取れなくなっていたパレスチナ自治区ガザ地区のシファ病院と連絡が取れたことを明らかにしました。しかし、「もはや病院として機能していない」として、改めて即時停戦を求めました。
WHOのテドロス事務局長は日本時間の13日朝、旧ツイッターのXを更新し、12日にWHOが連絡が取れなくなったと発表したガザ地区北部にある地区最大の医療機関、シファ病院と、連絡が取れたことを明らかにしました。ただ、「病院ではこの3日間、電気や水の供給もなく、ネット環境も不十分で、必要な医療の提供に深刻な影響を及ぼしている」「残念なことにシファ病院は、もはや病院として機能していない」と訴え、ガザ地区での即時停戦を改めて求めました。
イスラエル軍はこの病院にイスラム組織ハマスの司令部があると主張していて、10日には病院が攻撃を受けたと伝えられていますが、軍は病院への攻撃を否定しています。ロイター通信などは、病院は燃料切れで電源を失ったと報じていて、イスラエル軍は12日、シファ病院に燃料を提供したものの、「ハマスが病院に対し、燃料を取りに行かないよう圧力をかけている」と主張しています。