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WHO・テドロス事務局長、ガザ地区では「医療崩壊寸前だ」…半数の病院が機能停止

2023年11月11日 15:22

WHO(=世界保健機関)のテドロス事務局長は10日、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の衝突により、パレスチナ自治区ガザ地区では半数の病院が機能停止に陥り、「医療崩壊寸前だ」と訴えました。

国連の安全保障理事会は10日、緊急会合を開き、一連の衝突により命を落とした市民や国連職員、ジャーナリストに対し、黙とうを捧げました。

会合に出席したWHOのテドロス事務局長によりますと、先月7日以降、パレスチナ自治区では医療機関への攻撃が250件以上確認され、ガザ地区にある36の病院の半数が、完全に機能停止したということです。

WHO テドロス事務局長
「過去48時間だけでも4つの病院が機能停止に陥り、約430の病床が使用できなくなった。医療システムは崩壊寸前だ」

医療崩壊が迫る中、ガザ地区では、数多くの重傷者を含むケガ人2万7000人の治療が必要とされているほか、毎日180人以上の女性が出産しているということです。

一方、イスラエルの国連大使は、「ハマスが病院をテロに利用していることに一度も触れていない」などとテドロス氏を批判しました。