「スーパーボウル」生中継の視聴者数、過去最多の1億2340万人 “テイラー効果”も
11日に行われたNFLの王者決定戦「スーパーボウル」の生中継の視聴者数が、過去最多の1億2340万人だったことがわかりました。出場選手と交際している世界的人気歌手、テイラー・スウィフトさんによる効果で、女性向けのテレビCMも増えたということです。
「スーパーボウル」はNFL(=アメリカプロフットボールリーグ)の王者決定戦で、アメリカ最大のスポーツイベントです。58回目となった今年は、11日にネバダ州ラスベガスで行われ、カンザスシティ・チーフスとサンフランシスコ・49ers(フォーティナイナーズ)が対戦しました。
試合を生中継したCBSテレビによりますと、視聴者数は、過去最多の1億2340万人だったということです。
試合には、チーフスのトラビス・ケルシー選手と交際している世界的人気歌手、テイラー・スウィフトさんも日本時間10日夜の日本公演を終えた直後、応援に駆けつけました。中継では、ケルシー選手がボールをキャッチする度に観客席のスウィフトさんが映し出され、「テイラー効果」も注目されました。
アメリカの調査会社によりますと、今年のスーパーボウルに関するアンケートでは、18歳から27歳のおよそ3割がスウィフトさんの影響でチーフスを応援すると回答しました。
ニューヨークタイムズは、チーフスがスーパーボウルに出場したことは若い女性をターゲットにする健康・美容関連企業に歓迎され、初めてスーパーボウルのテレビCM枠を購入した化粧品会社もあったと伝えています。今年のスーパーボウルのテレビCM枠は、30秒平均700万ドル、日本円でおよそ10億5000万円と報じられていて、ニューヨークタイムズは、「テイラーさんの影響によるNFLの女性視聴者数の増加が企業にとってマーケティングの機会になっている」と分析しています。
試合は、チーフスが延長戦の末、49ersに25対22で競り勝ち、連覇を果たしました。
試合終了後には、フィールドでケルシー選手と抱き合うスウィフトさんの姿が映し出され、「テイラー効果」が強く印象付けられたスーパーボウルとなりました。