フランス大統領選 マクロン大統領が再選確実
フランス大統領選挙の決選投票が24日に行われ、現職のマクロン大統領が再選を確実にしました。最新情報を現地から宮前記者が伝えます。
◇
マクロン大統領は、フランスを象徴するエッフェル塔をバックに、ついさきほど勝利宣言を行いました。
フランス公共放送によりますと、得票率は、マクロン大統領が58.8%、極右政党のルペン候補が41.2%となっています。
結果を受け、マクロン大統領が今から1時間ほど前に、勝利宣言を行いました。
マクロン大統領「多数の国民が私を今後5年間の大統領として信任することを選んでくれた」
一方、敗れた極右政党のルペン候補は、開票速報の直後に敗北宣言を行いましたが、得票率の高さを強調しました。
ルペン氏「40%以上の得票率という今夜の結果自体が、圧倒的な勝利を示している」
選挙戦では、ウクライナ情勢を受け、有権者の関心が物価上昇へと傾く中、ルペン候補が燃料税の引き下げなどを訴え“庶民派”をアピールし、追い上げを見せていました。
しかし、終盤で中道のマクロン大統領が、左派を意識して経済対策や地球温暖化対策を強調するなどし、「反極右」からも一定の支持を集めたとみられます。
フランスの憲法では、大統領の任期は、連続2期10年と定められていて、マクロン大統領が次の5年間で、選挙戦で明確になった社会の分断を解消し、国民の不安を和らげることができるのか、ロシアによるウクライナ侵攻でゆれるヨーロッパのかじ取り役となれるのか、注目されます。