ルーマニア大統領選 ロシア介入疑惑などで混乱
親ロシア派の候補が勝利したルーマニア大統領選挙の第1回投票をめぐり、ロシアの介入などが取り沙汰され、混乱が広がっています。
24日に行われたルーマニア大統領選挙の第1回投票ではウクライナ支援の打ち切りなどを主張した、親ロシア派のジョルジェスク候補がトップに立ち来月、決選投票が行われる予定です。
ほぼ無名だったジョルジェスク氏の勝利に驚きが広がっていましたが、ロシアが選挙に介入した疑惑や選挙運動に活用したTikTokから有利な扱いを受けたなどの疑惑が持ち上がっています。さらに、憲法裁判所は別の申し立てを受け、票の再集計を命じています。来月2日に出される判断次第ではやり直し選挙となりさらに混乱が広がりそうです。
現地のシンクタンクはジョルジェスク氏のTikTokアカウントが選挙前の2か月間で急激に再生回数を増やし、選挙直前の1週間で5200万回再生されたとする調査結果を公表していて、「露出の爆発的な増加は人為的に生み出されたように見える」と指摘しています。
ロイター通信によりますと、TikTokの広報はジョルジェスク氏を優遇したことを否定したほか、ロシア大統領府のペスコフ報道官も選挙介入疑惑について事実無根だとしています。