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米・共和党の候補者選び アイオワ州で初戦へ トランプ氏の圧勝か…最新の見通しは<現地中継>

2024年1月15日 17:22

4年に一度、11月に行われるアメリカ大統領選にむけ共和党の候補者選びが始まります。初戦の舞台は記録的な寒さのアイオワ州で、返り咲きを狙うトランプ前大統領が支持を広げる一方、現職のバイデン大統領には「逆風」が吹き荒れています。現地アイオワ州から増田理紗記者が中継。

──11月の本選はこの2人の対決になりそうですか。

バイデン大統領とトランプ前大統領の対決になる構図が固まりつつあり、4年前と同じ顔ぶれには閉塞(へいそく)感も漂っています。

ここアイオワ州で取材をしていますと、まもなく初戦を迎えるとあって盛り上がりを感じますが、アメリカ全体としては、再選されても二期目の終わりに86歳を迎えるバイデン氏と、4つの事件・91の罪で起訴されているトランプ氏、ともに弱みを抱える「高齢者対決」に盛り上がりに欠ける印象です。

トランプ氏は起訴されたものの、「バイデン政権による政治的迫害だ」などと自身が“被害者”だと強調することで、高い支持率を維持しています。物価上昇など現状への不満からバイデン政権の支持率は低迷していて、トランプ氏が巧みに不満をすくいとっているといえます。

ただ、裁判の行方次第では支持が急落する可能性もあり、「どちらがより嫌いか」の選挙になるうえに、選挙によって社会の分断がさらに進むとみる指摘もあります。

──アイオワの党員集会はトランプ氏の圧勝の見通しでしょうか。
最新の世論調査ではトランプ氏が独走していますが、記録的な寒波が選挙戦に与える影響が指摘されています。

アイオワ州は現在、記録的な寒波に見舞われていて、取材をしていても屋外に数分間立っているとまつ毛が凍り始めるほどでした。投票日の夜も最低気温が氷点下25℃前後まで下がる見込みで、寒さによる投票率の低下がトランプ氏への支持にどう影響するか、注目されています。