「平和サミット」ロシア非難の共同声明 インド、サウジアラビア、南アなど賛同せず
ウクライナの和平への道筋を協議する「平和サミット」が閉幕しました。ロシアを非難する共同声明を多くの国が支持するなか、グローバルサウスと呼ばれる新興国などは賛同しませんでした。
ゼレンスキー大統領は、サミットは和平に向けての大きな一歩だとしていますが、今回のサミットでは参加国の考えの違いも浮き彫りになっています。
ゼレンスキー大統領「参加者全員が、ウクライナの領土保全を支持することが重要だ。領土保全なくして永続的な平和はあり得ないからだ」
二日間にわたって行われた「平和サミット」では、「ロシアは大規模な人的被害と破壊を引き起こし続けている」とロシアを非難する共同声明を採択しました。
また、ウクライナのザポリージャ原発をウクライナの管理下にすることや食料の安全を保障するために、黒海の航路への攻撃は容認できないことなどが明記されました。
共同声明は参加した100の国や組織のほとんどが支持しましたが、グローバルサウスと呼ばれるインドや、サウジアラビア、南アフリカなどロシアとの関係を維持したい一部の国は賛同しませんでした。今回、参加した国々からは、サミットにロシアも参加させるべきだという声もあがりました。
和平に向けた枠組みの実効性をどこまで高められるのか、ゼレンスキー大統領の手腕が問われています。