ウクライナ軍、オデーサ沖「ズミイヌイ島」占領のロシア軍にドローン攻撃…英分析“ロシア側は島の兵力増強進める”
ロシア軍による侵攻が続くウクライナの戦況について、ウクライナのゼレンスキー大統領は10日、東部ハルキウでロシア軍を押し戻しているとの見方を示しました。
ゼレンスキー大統領「わが軍からハルキウに関する良いニュースが届いた。占領者(ロシア軍)はハルキウから徐々に押し戻されている」
ゼレンスキー大統領はこのように述べた上で、ウクライナ軍はすべての領土の解放を目指すと強調しました。
東部や南部の制圧を目指すロシア軍に対しウクライナ側は激しく抵抗していて、アメリカ国防総省の高官は、この地域でのロシア軍の侵攻は、想定より2週間かそれ以上、遅れていると分析しています。
さらにアメリカの情報機関トップは、ロシアのプーチン大統領が戦闘の長期化に備えているとの分析を明らかにしました。
ヘインズ国家情報長官「プーチン大統領はウクライナでの戦いの長期化に備えていて、東部ドンバス地方の確保以上の目標達成をしようとしていると評価している」
一方、ウクライナ軍は南部でもロシア側への攻撃を行っていて、黒海のオデーサ沖合にあるズミイヌイ島では、占領するロシア軍に対し、ドローンを使ってヘリコプターや船舶などを攻撃しています。
イギリス国防省は、巡洋艦モスクワの沈没によりロシア軍のこの海域での防衛能力が低下し、ロシア側は島の兵力増強を進めていると分析していて、今後も激しい攻防が予想されます。