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「総選挙参加資格の剥奪は不当」カンボジア有力野党の訴えを憲法評議会が棄却

2023年5月26日 9:32
「総選挙参加資格の剥奪は不当」カンボジア有力野党の訴えを憲法評議会が棄却

今年7月に行われるカンボジアの総選挙をめぐり、憲法評議会は、選挙資格の剥奪は不当だとする有力野党の訴えを棄却しました。

総選挙への参加資格を剥奪されたのは有力野党「キャンドルライト党」で、去年の地方選で与党に次ぐ多くの議席数を獲得しました。しかし、今月15日、総選挙の登録に必要な書類に不備があったとして、選挙管理委員会に参加資格を剥奪されました。

キャンドルライト党は、これを不当だとして訴えていましたが、カンボジアの憲法評議委員会は25日、キャンドルライト党の訴えを棄却しました。

フン・セン首相は長男への権力移行のため、政権批判を封じ込める動きを強めています。今回の決定も国民の支持拡大を狙う有力野党を次の総選挙から排除する狙いがあるとみられています。