解散・総選挙「考えていない」 岸田首相、改めて否定
与党などから、6月の会期末までに衆議院の解散・総選挙をすべきとの声が出る中、岸田首相は「考えていない」と改めて解散を否定しました。
ウクライナへの電撃訪問に続き、サプライズでの解散があるのでは?という声が与野党から出ていましたが、岸田首相は頭の中に解散はないと強調しました。
立憲民主党・中谷一馬議員「衆議院の解散を考えていますか、いませんか。イエスかノーかで、明確にお答えください」
岸田首相「イエスかどうかということですが、いま衆議院の解散、考えておりません。おっしゃるように、いま防衛力の強化ですとか、あるいはエネルギー政策の転換ですとか、あるいは子ども子育て政策ですとか、先送りできない課題、これにしっかりと向き合い、こうした政策に取り組むことが第一であると考えております」
早期の解散論をめぐり、自民党内からは「いま、政権に吹いている追い風に乗り、解散するのでは」との見方が出ています。
また、政府与党内からも「外交も成果が出て、支持率も上がった。このタイミングで解散するのではないか」といった声が出ています。
岸田首相は「解散は首相の専権事項」とした上で「目の前にある先送りできない様々な課題に取り組むことに尽きる」と述べ、浮上している早期解散論について沈静化を図った形です。