中国・北京市 PCR検査対象を“都心部全域”に拡大 封じ込め強化へ
中国の北京市は、新型コロナウイルスの感染封じ込めを強化するため、26日から対象地域を都心部全域に拡大して、住民にPCR検査を行うことを決めました。
北京では22日以降、70人の感染が確認されていて、市は25日から、特に感染者が多い中心部の朝陽区で、全住民およそ350万人と通勤者を対象にしたPCR検査を実施しています。
さらに、市当局は25日の会見で、対象地域を大幅に拡大し、有名繁華街がある東城区や、政治の中枢「中南海」がある西城区を含む11の区でも全住民を対象にPCR検査を行うと発表しました。
検査は26日から30日まで、あわせて3回行われるということで、市当局は、期間中はスポーツイベントや展示会などを一時的に停止するよう求めています。
25日から先行して検査が始まった朝陽区では、ロックダウンを警戒した市民らが買いだめを急ぐ姿も一部でみられていて、今後さらに動揺が広がる可能性もあります。