「まるで動物園みたい」上海で団地出入り口を“封鎖” 北京では食料買いだめも…
中国・北京でも、ロックダウンの懸念が広がっています。食料品を買いだめするためスーパーに押し寄せる市民の姿もありました。一方、3週間以上、ロックダウンが続く中国・上海。厳しい外出制限に我慢ができず、勝手に外に出る住民があとをたたないため、団地などの出入り口を鉄板やフェンスで封鎖する事態も起きています。
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25日、中国・北京で見られたのは、行列です。
記者
「数百人以上の人がPCR検査を受けるため、長い行列をつくっています」
北京市は24日、突然、中心部の朝陽区で全住民らを対象にしたPCR検査を行うと発表しました。そして25日、臨時に設けられたPCR検査場などに長蛇の列ができたのです。
北京のスーパーでは、朝から市民らが入場待ちの列をつくっていました。ロックダウンへの懸念から、買いだめを急ぐ様子が見られました。
午後に同じスーパーを訪れると…
記者
「すでに野菜が売り切れてしまっています」
一部のスーパーでは、買いだめの現象が起きていました。
習近平指導部は、“ゼロコロナ政策”を掲げています。とりわけ神経をとがらせてきたのが、首都・北京での感染拡大です。北京市内では、22日から25日までに合計70人の感染を確認しています。今後さらに感染者が増えれば、一段と厳しい措置を取る可能性もあります。
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中国・上海では、3週間以上、ロックダウンが続いています。
記者(23日)
「土曜日の朝ですが、突然PCR検査を受けるように連絡があり、マンションの敷地内に出てきました」
NNN上海支局の記者が自宅から出られるのは、マンションの敷地内でPCR検査を受けるときのみです。
23日に続いて、25日朝も突然、当局から連絡が来て、PCR検査を受けることになりました。
その上海では、団地などの出入り口を鉄板やフェンスで封鎖する事態も起きています。
撮影者
「見てごらん。まるでここは動物園みたい」
厳しい外出制限に我慢ができず、勝手に外に出る住民があとをたたないためだといいます。
そして、フェンス越しに住民へのPCR検査を行っていました。