“世界最大の淡水魚” 約300kgの「エイ」をメコン川で発見 研究者「希望の持てる兆候」
カンボジアのメコン川で、巨大なエイが引き揚げられました。淡水でも生息する種類だといい、研究者は「世界最大の淡水魚になる」と話しているということです。また、巨大なエイが発見されたことは、メコン川の“希望の持てる兆候”といいます。
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カンボジア・ストゥントレン市で14日、大勢の大人たちに囲まれ、巨大な生物が引き揚げられました。カンボジアのメコン川で発見されたエイです。地元の漁師から報告を受けた生物の研究者らが現場に駆けつけ、エイの様子を撮影しました。
全長は約4メートル、体重はなんと約300キロで、淡水でも生息する種類だといいます。ロイター通信によると、このエイは2005年にタイで捕獲された293キロの巨大ナマズを抜いて、「世界最大の淡水魚になる」と研究者が話しているということです。
研究者
「このサイズの魚は、特に淡水では理解しがたい大きさで、チーム全員があ然としたと思います」
メコン川は、大規模なダム建設で生態系の破壊が懸念されていますが、研究者は今回、巨大なエイが発見されたことに“希望の持てる兆候である”としています。研究者チームは引き揚げた巨大エイの行動を調査するため、追跡装置を取り付け、再び川に放したということです。