「ロシアに数十万人の子ども連れ去られた」ウクライナ国連大使
国連の安全保障理事会で5日、「子どもと武力紛争」に関する公開討論が行われ、ウクライナの国連大使は、ロシアによって数十万人のウクライナの子どもたちが連れ去られたと訴えました。
ウクライナ・キスリツァ国連大使「ロシアによって数十万人のウクライナの子どもたちが強制的かつ不法に連れ去られたと信じる強い根拠がある。現在もその多くが意思に反して帰還できていない」
国連安保理の公開討論で、ウクライナのキスリツァ国連大使は、このように述べた上で、ロシアに対し直ちに子どもたちを返還するよう求めました。国連は先月、ウクライナへの侵攻を続けるロシアを安保理の常任理事国としては初めて、「子どもの権利を侵害した国」の1つに指定しました。
これに対し、ロシアのネベンジャ国連大使は、「西側諸国の圧力に屈した政治的な判断だ」と反発した上で、「ロシアは子どもたちを保護している」と主張しました。