イギリス14年ぶり政権交代 スターマー党首「変革始まる」
イギリスの総選挙で最大野党・労働党が14年ぶりに政権を奪還しました。
首相官邸では現政権のスナク首相がお別れのスピーチをおこなったところで、多くのメディアが集まっています。このあと、スターマー党首も新たな首相としてスピーチをおこなう予定です。
労働党のスターマー党首は、支持者らを前に勝利宣言をおこないました。
労働党 スターマー党首
「あなた方は努力し、戦い、投票し、そして願いは届いた。変革が今、始まる!」
労働党はこれまでに412議席と単独過半数を獲得、イギリスメディアは「地滑り的勝利」と伝えています。保守党政権に相次いだ不祥事や生活苦への不満などが「変革」をアピールしてきた労働党に追い風となりました。
スターマー党首は61歳、ロンドンの労働者家庭出身で、弁護士や検事を経て政界入りしました。規則に厳格で、同僚からつけられたニックネームは「ミスター・ルールズ」。「つまらない」「地味」などの評価もありますが、その地道さが信頼できるという声もあります。イギリスでは生活費の高騰や医療など課題が山積していて、就任早々、手腕が問われることになります。
このあとスターマー氏は国王に任命され、新たな首相に就任します。