イギリス総選挙 野党圧勝の見通し…14年ぶり政権交代か
イギリスで4日、650人の下院議員を選ぶ総選挙の投票が始まりました。最大野党・労働党が圧勝する見通しで、14年ぶりの政権交代が確実視されています。
投票は4日の現地時間午前7時に始まり、出勤前の人々が投票所を訪れました。
有権者
「労働党政権誕生ならとてもいいこと。良い変化をもたらすだろう。イギリスには安定した有能な政府が必要。この6、7年はそれが失われていた」
有権者
「たった今保守党に投票してきた。人々は総じて変化に臆病なものだが今回は大きな変化を起こそうとしている。だが労働党支持者は自分が何に投票しているのかよくわかっていないと思う」
解散した5月30日時点の議席数は、保守党が345議席、労働党が206議席でした。イギリスの調査会社が3日に公表した最新予想では、労働党の得票率は39%で650の議席のうち、431議席を獲得、与党・保守党の得票率は22%で102議席を獲得するとされています。
実現すれば、労働党はブレア元首相が1997年に圧勝した際の議席を大きく上回り、労働党史上、最多議席となります。
一方の保守党は、イギリスメディアによれば1834年の党結成以来、最低の議席数となります。
イギリスメディアはスナク首相自身も当落線上の危機だと報じています。現職の首相が落選すれば、イギリス史上初めてのこととなります。
投票は現地時間午後10時に締め切られ、即日開票されます。