北朝鮮の偵察衛星「来年3基の打ち上げ」 金正恩総書記が方針示す
北朝鮮は30日まで開かれていた朝鮮労働党の重要政策を決める会議で、来年新たに3基の偵察衛星を打ち上げる方針を決めました。
北朝鮮の国営メディアは、26日から開かれていた朝鮮労働党の重要会議「中央委員会総会」が30日に閉幕したと伝えました。
会議では、北朝鮮が偵察衛星を打ち上げたことについて「重要課題の実現に決定的な前進を遂げた大きな節目だ」と評価しました。その上で、金正恩総書記は来年、新たに3基の偵察衛星を打ち上げる方針を示したということです。
また、核兵器の継続的な生産についても言及し、核ミサイル開発を続ける考えを明らかにしました。
一方、金総書記はアメリカと連携を強める韓国について「アメリカの手先にすぎない連中と統一問題を論じるのは、我々の国の格と地位に合わない」と強調し、南北統一に向けた協議などに応じない姿勢を明らかにしました。
また、「もはや同族関係、同質関係ではなく、敵対的な国家関係、戦争中の交戦国関係に完全に固着した」と主張し、南北対話を統括する部門などを整理・改編し、韓国に対する政策を転換する意向を示しました。
さらに、米韓に対して「軍事的対決をたくらむなら、我々の核戦争抑止力は、ちゅうちょなく重大な行動に移る」と警告しました。