ガザ戦闘休止を2日間延長、本格的な停戦につなげられるか イスラエルから中継
日本時間28日午後2時に期限を迎える予定だった、イスラエルとイスラム組織「ハマス」の戦闘休止が2日間、延長されることになりました。今後、本格的な停戦につなげられるかが焦点となっています。イスラエルから最新情報を伝えてもらいます。中継です。
ガザ地区との境界から2キロほどの地点に来ていまして、フェンスの奥に見えているのがガザ地区です。戦闘の一時休止期間の延長を受けて、こちらでは爆発音や射撃音などは全く聞こえませんが、攻撃によるものではないとみられるものの時折、黒煙が上がる様子も確認できます。
周辺では、偵察のための戦闘機によるものでしょうか、時折エンジン音が鳴り響くほか、軍用車両が猛スピードで走り抜ける様子が確認できるなど、警戒も続いています。
――今回は2日間の延長ですが、これが本格的な停戦につながる見通しは立っているんでしょうか。
交渉の仲介をしているカタール政府は、今回の2日間の戦闘休止の延長から、さらに2日、延長する案があることを明らかにしています。その上で、今回の戦闘の休止を「停戦」へとつなげたい考えです。
双方の合意では「新たに10人の人質を解放するごとに、戦闘の休止を1日、延長する」ことが可能となっていますが、今回の人質解放は、引き続き女性と子どもに限定されています。そのため、戦闘休止期間を延長するために、ハマス側が男性の人質やイスラエル軍の兵士の解放に応じるかどうかも焦点となります。
ロイター通信によりますと、ハマス側は女性や子ども以外の人質の解放に向けた交渉に前向きな姿勢を示していて、解放の条件などについて交渉が続いているものとみられます。
ただ、イスラエル側は「ハマスのせん滅」という目標に向けて、戦闘の一時休止期間後にガザ地区での地上作戦を再開する構えで、「永続的な停戦」には否定的な態度を崩していません。