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中国・習政権に不都合な人物は抑圧…“監視”され続ける家族 5日から「全人代」

2024年3月2日 12:11
中国・習政権に不都合な人物は抑圧…“監視”され続ける家族 5日から「全人代」

中国では家族の誰か1人が罪に問われるとその子どもなどが海外渡航を制限されるなど、社会生活に大きな影響を受けるケースがあり、改善を求める声があがっています。

来週始まる全人代=全国人民代表大会では、こうした家族の人権保護に向けた議論が行われる可能性もあります。

私たちが元弁護士のマンションに入ると、監視役の姿がありました。階段に座り込んでいるのも監視役です。

見張られているのは、当局に抑圧された人々を支援してきた著名な元弁護士・王全璋さんです。かつて国家や政権の転覆をはかった罪で有罪判決を受けました。取り調べでは拷問を受けたといい、えん罪を訴えています。刑期を終えて4年たった今も厳しい監視が続きます。

王全璋さん
「今は24時間入り口で見張られている。これ以上の監視が強まるとすれば一体どんな状況なんだ」

影響は家族にも及んでいます。

息子・泉泉くん
「入り口で見張る人を見るたびにイライラするよ」「(Q早く撤収してほしい?)うん」

当局が学校の登下校につきまとい教室にまで押しかけてきたといいます。やがて登校しようとする、気分が悪くなるなど、拒絶反応が起きるようになりました。

中国では古来「罪は九族に及ぶ」といわれ、1人が罪に問われればそれが遠い親戚まで及ぶという仕組みもありました。現代でもなかば見せしめのため、家族もろとも監視するのが常套手段になっています。

ただ、ここへ来て変化の兆しも…。

去年、全人代に向けた会議で「罪に問われた人の家族や親族に対する就労や就学への影響をなくすべきだ」という提案がなされました。王さんは来週の全人代で議論が進むことに、一縷の望みを抱いています。

王全璋さん
「(家族への影響を)排除しようとするのは小さな進歩」

家族が誰にも邪魔されずに暮らせる当たり前の権利を王さん家族が手にする日はくるのでしょうか。