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ロシア“銃乱射” 過激な「イスラム国ホラサン州」の犯行か…プーチン政権を“敵視”も

2024年3月24日 19:00
ロシア“銃乱射” 過激な「イスラム国ホラサン州」の犯行か…プーチン政権を“敵視”も

ロシアのコンサート会場で起きた銃乱射事件では、これまでに133人以上が死亡し、11人の容疑者が拘束されています。過激派組織「イスラム国」が犯行声明を出しましたが、プーチン大統領はウクライナの関与を指摘。事件を国内の引き締めに利用しているのではないかという見方も出ています。

銃乱射が起きたコンサート会場の近くから東郷達郎記者が中継。

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現場近くには献花台ができ、朝から多くの人が花をもって訪れ追悼しています。事件が起きたビルは黒く焼け落ち、24日の朝から新たな捜索活動が始まっています。死者がさらに増える可能性も出ています。

プーチン大統領は、きょう一日を全土で喪に服する日と決めました。

今回、犯行声明を出しているのは「イスラム国」の中でも過激な活動で知られる「イスラム国ホラサン州」というグループとみられています。このグループは近年、プーチン政権をイスラム教徒を抑圧する敵として狙っていたともみられていて、ロシア国内では今月7日にもグループメンバーの摘発が発表されるなど活動を活発化させていました。

一方で、プーチン大統領は今回の犯行について「イスラム国」とは一回も言っていません。襲撃犯がウクライナを逃走ルートにしていたとだけ強調しています。

実は、今月7日にはモスクワのアメリカ大使館がテロの情報があると注意を喚起していました。ロシアは否定していますが、警備不十分の責任を問う声も上がりかねません。

プーチン大統領としては、今回の事件をウクライナと結びつけることで、不満を外に向け、侵攻をさらに進める狙いもありそうです。