人質解放を求める声、日に日に高まる イスラエル国内の世論も“変化” テルアビブから中継
ガザ地区へのイスラエル軍の空爆での死者数は7000人を超えました。イスラム組織「ハマス」は、空爆により人質約50人が死亡したと主張しています。イスラエルのテルアビブから最新情報を伝えてもらいます。中継です。
イスラエルでは金曜(27日)の日没から安息日となります。こちらの場所ではハマスによってガザ地区に連れ去られた人質の支援者らが集まっていて、連れ去られた人たちの写真が展示されています。金曜からは安息日で、家族で食卓を囲むのが習慣なのですが、解放を願って、ろうそくやパン、ワインなどが並べられています。
私も先週から取材で何度か、この場所にきているのですが、27日朝は、これまでに見たことがないぐらいの人出になっていて、人質解放を求める声が日に日に高まっていることを感じます。
イスラエルの有力メディアは関係者の話として、カタールが主導する人質の解放交渉で大きな前進があったと報じました。イスラエル側は人質全員を一度に解放することを要求したということですが、これが実現するかは不透明だということです。
最新の世論調査では、「ガザ地区へ直ちに地上侵攻すべき」と答えた人が29%なのに対し、半数近くの49%が「地上侵攻を待った方が良い」と答えています。
先週の世論調査では「地上侵攻すべき」と答えた人は65%を占めていたので、人質解放の動きを前にイスラエル国内の世論も変化していると言えそうです。