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中国“マスク拒否”…地下鉄で口論 一転「ウィズコロナ」に…トラブル続き

2022年12月22日 20:23
中国“マスク拒否”…地下鉄で口論 一転「ウィズコロナ」に…トラブル続き

中国SNSに投稿されたのは、中国・広東省の地下鉄の中で、乗客と係員が、激しく言い争う様子でした。

乗客
「もう(ゼロコロナから)解放したんだろう、誰も彼もいずれ感染するから」
「俺はもうすでに感染を終えたんだ」

係員
「解放したとはいえ、マスクぐらいはちゃんとしてよ!」

乗客
「もう陽性から治ったからマスクをする必要はないだろう!」

乗客は、コロナに感染し、「すでに回復している」としてマスクの着用を拒否していました。そして、別の女性もマスク着用を拒否。これまでの厳しい“ゼロコロナ”から一転、一気に“ウィズコロナ”へと、政策転換が進む中でトラブルも相次いでいるのです。

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北京市内のレストランでは、今までPCR検査の陰性証明が必要でしたが、なんの制限もなく出入りできるようになりました。従来の厳しい“ゼロコロナ政策”が次々と姿を消しています。

その一方、中国各地での感染の急拡大は続いています。

多くの人が亡くなっているのではないかとの見方も出る中、中国当局は、21日も亡くなった人はゼロだったと発表。中国当局による集計では、今月のコロナによる死者は8人にとどまっています。

実際の死者数とのギャップも指摘される中、中国当局は「基礎疾患が直接の死因の場合は、死者数には含めない」として、コロナによる死者の認定を、他の国々に比べて“大幅に絞る”独自の基準に沿って集計していることを明らかにしました。

中国政府はこれまで、日本やアメリカに比べ、コロナで亡くなった人が少ないとして、自国の感染対策をアピールしていましたが、SNS上では「どうりで中国だけが死者が少ないわけだ」と皮肉る声もあがっています。

急速な感染拡大は、北京から他の都市にも波及する勢いで、警戒が続いています。