米バイデン大統領が一般教書演説、対中競争で与野党“団結”呼びかけ 演説中にトランプ氏が相次ぎ“批判”投稿
アメリカのバイデン大統領は7日、議会で一般教書演説を行いました。偵察気球の撃墜で緊張関係が高まっている中国について、与野党が団結して対峙(たいじ)することを呼びかけました。
バイデン大統領「もし中国が我々の主権を脅かしたら、国を守るために行動する。我々はそれを実行した。競争に勝つために全員が団結しなければならない」
バイデン大統領は、さらに「過去2年間で民主主義国家はより強くなり、専制主義国家は弱くなった」と指摘した上で、「習近平国家主席のようになりたい世界の指導者が誰かいるなら私に言ってほしい」と強い口調で牽制しました。
また、ロシアによるウクライナ侵攻から24日で1年になるのを前に、必要な限り支援を続ける考えを改めて強調しました。
一方、バイデン大統領は、去年の中間選挙で野党・共和党が下院で多数を握ったことをふまえ、政策実現のため協力を呼びかけました。
バイデン大統領「共和党の友人たちへ、前議会で協力できたのならこの新しい議会でも協力できない理由はない。戦いのための戦い、権力のための権力、対立のための対立では何も得られない」
しかし、共和党の社会保障政策を批判した際には共和党議員が一斉にブーイングするなど、対立の根深さが浮き彫りとなる場面もありました。
一方、トランプ前大統領は、バイデン大統領の演説の最中に自身のSNSに相次いで投稿し、「バイデンはトランプ政権が始めたこと、やったことの多くを自分の手柄にしている」「私が大統領だったら、ロシアとウクライナの戦争は起こらなかった。私なら、24時間以内に戦争を終わらせることもできる」などと批判しています。