“ゼロコロナ政策”も感染拡大 感染者ら確認でビルや店舗を封鎖 中国
ゼロコロナ政策を掲げる中国で、感染の拡大が続いています。上海では、感染者や濃厚接触者が確認されたとみられるビルや店舗が、次々と封鎖される事態になっています。
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3月に入って感染の拡大が続く中国。
記者(中国・上海、21日)
「こちらの店(マクドナルド)も当局によって感染対策のために営業が禁止されています。警察の規制線が張られています」
上海では、感染者や濃厚接触者が確認されたとみられるビルや店舗が次々と封鎖されています。また、上海ディズニーランドも感染拡大を受けて、21日からの臨時休園を発表しました。コロナ対策を理由に休園するのは去年11月以来で、再開の時期は決まっていません。
一方、降りしきる雨の中、団地の外には長い列ができていました。
上海では、無症状の感染者などを洗い出すために、当局が市内各地の団地を48時間封鎖し、住民の一斉PCR検査を実施しています。
一方で、何の説明もないまま、当局が封鎖期間の延長を何度も繰り返すケースが相次いでいることから、SNSには“不満の声”が噴出しています。
「いつ外に出られるのかわからない」「このまま職を失ったら、誰が面倒をみてくれるのか?」
長期間封鎖されている住民に食材を届ける配達員が不足する事態も起きています。
「ゼロコロナ政策」を掲げる中国。“厳しすぎる”対策の効果を疑問視する声が、日に日に広がっています。