韓国軍は29日夜、北朝鮮が日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射したと発表しました。北朝鮮によるミサイルの発射はこの5日間で3回目です。

韓国軍によりますと北朝鮮は午後9時前、中部の順川一帯から日本海に向けて短距離弾道ミサイル2発を発射しました。いずれも飛距離はおよそ350キロ程度で韓国軍は「重大な挑発行為」として強く非難しました。

北朝鮮は今月25日に短距離弾道ミサイ1発を発射、28日も短距離弾道ミサイル2発を発射しています。北朝鮮によるミサイル発射は、今年だけで21回目です。

アメリカと韓国は29日まで日本海でアメリカ軍の原子力空母を動員した合同軍事演習を実施、30日は日米韓3か国が合同でミサイル発射能力を備えた北朝鮮の潜水艦への対応能力を強化する訓練を行う予定です。

また、29日に韓国を訪れたアメリカのハリス副大統領は尹錫悦大統領との会談後、南北の軍事境界線沿いにある非武装地帯を訪問し、「北朝鮮は残忍な独裁政権で違法な武器計画、人権侵害がある」などと非難していて、こうした動きに反発したものとみられます。