ロシア国防省「重傷の兵士約50人含む265人が投降」製鉄所で兵士の避難続く
ウクライナ南東部・マリウポリの製鉄所では、戦闘任務の終了を受けて、兵士の避難が続いています。ウクライナ側は捕虜のロシア兵と交換するとしていますが、ロシア側が応じるかは不透明です。
マリウポリのアゾフスタリ製鉄所を退去したウクライナ兵とされるロシアの国営テレビの映像では、大きな荷物を抱えた兵士のほか、担架で運ばれる兵士の姿も見られます。ロシア国防省は、重傷の兵士約50人を含む265人が投降したと発表しています。
ロシア兵「ポケットには何が入っている?」
ウクライナ側兵士「銃が入ってましたが、置いてきました」
兵士らを乗せたバスはロシアの軍事車両に先導され、親ロシア派勢力の支配地域に向かいました。ロイター通信は17日、負傷したウクライナ側の兵士を乗せたバスが少なくとも7台、製鉄所を出発したと報じています。
ウクライナ側は今後、捕虜のロシア兵と交換するとしていますが、ロシアメディアはウクライナ兵を尋問すると報じていて、兵士の処遇が今後の焦点となります。
一方、NATO(=北大西洋条約機構)への加盟を申請すると発表したスウェーデンのアンデション首相とフィンランドのニーニスト大統領が会談し、両国は18日に加盟を申請すると明らかにしました。
NATO加盟には全ての加盟国の承認が必要で、両国は難色を示しているトルコと直接交渉を始める方針です。
また、アメリカのバイデン大統領は両首脳を19日にホワイトハウスに招き、NATO加盟などについて協議するとしています。