韓国軍兵士 ウクライナで義勇兵になろうと無断で出国
ロシアから侵攻を受けたウクライナで義勇兵になろうと韓国軍の現役の兵士が無断で出国していたことがわかりました。韓国政府は「政府次元の参戦ではなく個人的な試みだ」と問題の火消しに追われています。
ウクライナに入国を試みたのは、韓国の海兵隊に所属する現役の兵士です。韓国メディアによりますと、この兵士は休暇中の今月21日に届け出を行わないまま無断で出国。ポーランドを経由し、ウクライナへの入国を試みました。ウクライナの外国人義勇軍に義勇兵として参加しようとしたものとみられます。
ただ、韓国政府がウクライナ側に要請し入国が拒否され、兵士は1日以上、国境の検問所に足止めされていました。
ポーランドにある韓国大使館の職員らが身元を引き受けるために検問所前で待機していたものの、兵士はそのまま行方がわからなくなっています。
韓国国防省は24日、「国外へ離脱したのは海兵隊の一等兵で、関係機関の協力の下、所在の把握と身元確保に努めている」と事実関係を認めました。
その上で、「政府次元の参戦ではなく個人の不法的な義勇軍への参加の試みで、再発防止策を検討する」と述べ、問題の火消しに追われています。
現役の兵士が無断で国外に出ることは「軍務離脱」にあたり、今後、韓国に戻されれば処罰されることになります。