中国GDP前年比5%のプラスも 先行きに不透明感…高級ブランド売れず
中国の去年1年間のGDP=国内総生産の伸び率は、前の年と比べ5パーセントのプラスとなりました。
中国の去年1年間のGDPの伸び率は前の年と比べ5.0パーセントのプラスで政府目標の「5パーセント前後」を達成しました。しかし、先行きに不透明感が漂う中、消費者の節約志向が進み、今、中国では高級品が売れなくなってきています。
柳沢高志・NNN北京
「こちら巨大なBMWの販売店なんですけれども、あちら見ますとロゴマークが取りはずされて地面に置かれています」
北京市内にあるBMWの大型販売店は販売不振により、去年10月に倒産していました。
BMW販売店・管理担当者
「(倒産は)普通のことではない。今年の不景気でどれだけの会社がつぶれたか」
中国で高級車の販売台数は軒並み落ち込んでいて、前の年と比べてBMWがおよそ13パーセント、ポルシェが28パーセント減少しました。
さらに、中国メディアによりますと、中心部にある高級ブランド、ティファニーやルイ・ヴィトンの店舗は半年以上も開店できない状態が続いているということです。
GDP目標を達成するために、政府は夏以降、家電などの買い替えに1兆6000億円の補助金を出しましたが、ここへきて息切れしています。
家電量販店店員
「以前より客の数は減ってきた」「皆の消費意欲が減ってきている」
トランプ政権の発足で米中関係の悪化も予想される中経済の回復に道筋を付けられるかが今後の焦点となります。