米国家安保戦略「中国との競争力維持しつつ、危険なロシア抑え込む」
アメリカのバイデン政権は12日、政権として初めての「国家安全保障戦略」をとりまとめ、発表しました。「中国との競争力を維持しつつ、危険なロシアを抑え込む」との方針を打ち出しています。
バイデン政権が発表した「国家安全保障戦略」では、中国について「国際秩序を作り替えようとする意図を持ち、経済力、外交力、軍事力、そして技術力を高めている唯一の競争相手」だと位置づけました。
一方でロシアについては、「過去10年間、国際秩序を覆す目標を掲げ、帝国主義的な外交政策を取ってきた」と指摘。「国際社会の平和と安定に対する差し迫った持続的な脅威だ」としています。
その上で、アメリカとして「中国に対する持続的な競争力を維持する一方、非常に危険なロシアを抑え込む」との方針を打ち出しています。
ロシアの今後については、「通常兵力は弱体化し、核兵器への依存度が高まる可能性が高い」とも指摘し、「核兵器を使ったり、使うと脅して目的を果たそうとするロシアなどいかなる勢力も、アメリカは許さない」としています。