ウクライナ侵攻1年 故郷を追われた女性…生まれ育った土地への強い想い
ウクライナでは多くの人が故郷での生活を奪われたままです。
侵攻開始後、継続して取材してきたのは、キーウ近郊の村に住んでいたアナスタシアさん。
アナスタシアさん「ここが私の家でした」
ロシア軍の攻撃によって自宅が破壊されたため、敷地内に仮設住宅を設置。
狭く不便な仮設住宅に住み続けるワケを聞くと――
アナスタシアさん「自分の土地にいることが大事です」
自分の土地に住み続けるため、敷地内の古い物置小屋を自宅に改築する工事を開始。
侵攻から1年が経とうとする中、訪ねてみると、工事はほぼ完了していました。
しかし、アナスタシアさんの姿が見えません。
今は娘と別の場所に住んでいると聞き、訪ねてみると、ソファに横たわるアナスタシアさんが。
アナスタシアさん「私は集中治療室にいました。目覚めると腕に点滴が入れられていて、縛られていました」
去年の暮れに脳卒中で倒れて入院。
医師からは、長引く侵攻によるストレスが原因だと言われたといいます。
今も左半身は思うように動かせません。
侵攻によって、心身を壊され、故郷での生活も奪われたアナスタシアさん。
アナスタシアさん「絶対に家に帰りたいです。私はここにいますが、私の魂は故郷の村にあるんです」
故郷への思いを胸に、侵攻から1年を迎えます。