南米ボリビア・ウユニ塩湖でリチウム生産開始 世界的に需要拡大…争奪戦に
南米のボリビアで、ウユニ塩湖に建設されたリチウムの生産工場が稼働しました。電気自動車のバッテリーなど、世界的にリチウムの需要が高まり、争奪戦となっています。
世界最大の塩湖として知られるウユニ塩湖で15日、リチウムの生産工場の稼働を祝う式典が行われました。
ボリビアのアルセ大統領は、世界有数の生産国になるための歴史的な一歩だと述べました。
リチウムは「白いダイヤモンド」とも呼ばれ、ボリビアの推定埋蔵量は2300万トンとされています。米地質調査所によりますと、ボリビア、チリ、アルゼンチンには、世界全体のリチウム埋蔵量の半分以上があると推計されています。チリとアルゼンチンが先行して生産を進めるなか、ボリビアも国を挙げてリチウム生産に乗り出した形です。
ボリビアのエネルギー相は、今回稼働した工場で、来年は1万5000トン、再来年はおよそ10倍の10万トンに生産量を拡大するとの考えを示しています。
自動車業界がEV=電気自動車にシフトするなか、中国などもバッテリーの材料に使われるリチウムの確保にやっきになっていて、世界的な争奪戦がおきています。
※動画の読みに一部誤りがありました。正しくはエネルギー相(しょう)です。