露軍“苦戦”変えるため長距離攻撃を増加か 米分析
アメリカ政府は、ロシア軍が、苦戦しているといわれる戦いの流れを変えるために、主要都市への長距離攻撃を増やしていると分析しています。
アメリカ国防総省高官は21日、ロシア軍が首都キエフや南東部マリウポリなど、人口が集中する都市をいまだ制圧できないため、長距離からの砲撃やミサイル攻撃を増やしているとの分析を明らかにしました。
これまでに1100発以上のミサイルを発射したということで、高官は「戦いの流れを変えようとする必死の試みだ」「ウクライナとの交渉を優位に進めるために、戦況を改善させようとしているのかもしれない」と指摘しています。
一方で、「長距離からの砲撃は精度が低い」として、民間人の被害拡大に懸念を示しています。
また、北西方向から首都キエフに向かうロシア軍は、中心部から15キロの地点で抑え込まれ、前進できずにいるとしています。