IAEA調査団、ザポリージャ原発の調査開始
IAEA(=国際原子力機関)の調査団が1日、ウクライナ南東部のザポリージャ原子力発電所を訪問し、調査を開始しました。
ザポリージャ原発は、現在、ロシア軍が占拠し、攻撃が相次いでいることから、安全性への懸念が高まっています。こうした中、IAEAの調査団は1日、ザポリージャ原発を訪問しました。戦闘が起きている地域でのIAEAの調査は初めてだということです。
原発を訪問したIAEAのグロッシ事務局長は、「公平中立な立場で、技術的に正しく評価する」とした上で、改めて原発の安全性に懸念を示しました。
IAEA・グロッシ事務局長「状況が安定するまでは、ザポリージャ原発について憂慮し続けるだろう」
グロッシ事務局長はまた、今後、IAEAの専門家を原発に常駐させる考えを示しました。
ウクライナ側によりますと、調査団は3日まで現地に滞在する予定で、ロシア軍が原発を占拠する中、調査が順調に進められるか注目されます。