×

ウクライナ東部で攻防激化 ロシアがルハンシク州「制圧間近」か

2022年5月21日 7:05
ウクライナ東部で攻防激化 ロシアがルハンシク州「制圧間近」か

ウクライナ東部では激しい攻防が続いています。ロシア政府は20日、制圧を目指す東部の2つの州のうち、ルハンシク州全域を近く支配下におくとの見通しを明らかにしました。

ロシア・ショイグ国防相「(ロシア軍は)人民共和国の兵士とともにドンバスの支配地域を拡大している。『ルガンスク人民共和国』の解放はまもなく完了する」

ショイグ国防相は20日、ルハンシク州の制圧は近いとしたうえでウクライナ政府が住民を人間の盾にしていると批判しました。

また南東部マリウポリについては、最後のとりでとなっていた製鉄所を「完全に解放した」とプーチン大統領に報告したということです。

一方のウクライナ側も東部でロシア軍の戦車を破壊したと発表するなど、攻防は激しさを増しています。

ウクライナでは20日もほぼ全域で空襲警報が出され、東部ハルキウではロシア軍による空爆で文化施設が破壊されました。

こうしたなか、ドイツではG7=主要7か国の財務相・中央銀行総裁会議が閉幕しました。

ウクライナへのおよそ2兆5000億円の財政支援やロシアを経済的に孤立させることなどを盛り込んだ共同声明を採択しています。